インプラントが不安な方へ

Uneasiness

手術が怖い・不安な方へ

Afraid of surgery

手術が怖い・不安な方へ

インプラント埋入治療を受けるにあたり「手術が怖い」「痛いのは苦手」といった不安をお話しされる患者さまは少なくありません。なかには、こうした不安を伝えにくいと感じる方もいらっしゃいますが、まったく恥ずかしいことはありません。歯科治療が苦手な方はたくさんいらっしゃり、不安があるのは当然のことです。当院では患者さまのお体だけでなく心にも負担がかからないよう、丁寧なご説明と痛みを抑えた治療をご提供できるよう心がけています。

手術の誤差を少なくする、
インプラント手術
ナビゲーションシステム
「X-ガイド」

X-Guide

X-ガイドとは

X-ガイドとは

インプラント埋入治療をより精密に、そして安全性に配慮して行なうためにインプラント手術ナビゲーションシステム「X-ガイド」を導入しています。 X-ガイドはGPSを活用したシステムで、手術中にドリルの位置を追跡してモニターに表示できます。歯や顎の状態だけでなく、骨の内部にある血管や神経の位置まで3D画像により把握できるので、手術中に大事な組織を傷つけるリスクが軽減されます。さらに、インプラントを埋め込むのが難しいとされる症例でも、X-ガイドによってより精確に治療を行なうことができます。 また、歯科用CTによる撮影から手術までの流れがすべてデジタル技術によって管理されるようになるため、手術時の誤差をより少なくできます。

X-ガイド(手術用ナビゲーションユニット) 医療機器認証番号:302ADBZX00063000

X-ガイドの特徴

手術の精確性・安全性の向上

手術の精確性・安全性の向上

X-ガイドの大きな特徴のひとつが、検査におけるCT撮影から手術までの工程がデジタルで行なわれるという点です。これまではCT撮影したデータの分析などを下調べしたり、さまざまな事態を検証したりといった工程が発生していましたが、こうした準備段階の工程がデジタル処理されることで、手術の誤差をより抑えられるようになりました。

治療までの準備期間の短縮

治療までの準備期間の短縮

従来の治療法では、手術で使用するサージカルガイドテンプレートを製作していました。このマウスピース型のガイドを作るために、模型を作ったり検証したりといった工程が発生していましたが、X-ガイドでは模型やサージカルテンプレートを製作する必要がありません。治療期間の短縮につながり、インプラントをより早く埋入できます。

口が大きく開かない患者さまでも治療を受けやすい

口が大きく開かない患者さまでも
治療を受けやすい

サージカルテンプレートを使用した手術では、お口の中に装着する厚みによって治療するときの視野が狭くなります。器具をお口に入れるのがより難しくなり、顎関節症などによってお口を開きにくい患者さまには負担がかかりました。X-ガイドはサージカルテンプレートを使用しないので術野を確保でき、患者さまの負担が軽減するのと同時により精密な治療が可能になります。

従来のインプラント手術との違い

従来のインプラント手術との違い

従来のインプラント埋入治療では、精密検査でCT撮影や手術のシミュレーションなどを行ない、データをもとにサージカルテンプレートを製作します。このマウスピース型のテンプレートを装着して手術を行ないますが、この方法ではさまざまな工程が発生するため、小さな誤差が積み重なるおそれがありました。
X-ガイドは、こうした工程をすべてデジタル化することによって誤差を抑えられるという特徴があります。また、神経や血管などを確認しながら手術ができ、従来の方法よりも精密で安全性に配慮した手術が可能です。さらに、サージカルテンプレートを製作する必要がなくなることにより、治療を始めるまでの準備期間が短くなります。

不安や恐怖心を抑える
「静脈内鎮静法」

Sedation

静脈内鎮静法とは

静脈内鎮静法とは

歯科恐怖症の方や一度に複数歯の治療を希望される方には、手術中の痛みや緊張を和らげる静脈内鎮静法を行なっています。インプラント治療は外科処置を必要とするため、治療にともなう痛みなどに不安を抱えている方が少なくありません。そのような方でも治療が受けやすくなっています。

静脈内鎮静法とは、気分がリラックスさせる作用のある点滴薬を使用して、患者さまの不安や緊張を和らげるというものです。全身麻酔のように意識がなくなるということはなく、うたた寝したような感覚になります。歯科麻酔に精通した医師が患者さまの全身状態を詳細にモニタリングしながら、よりリラックスしやすい状態にしていきます。

治療を終えて10~15分ほどで麻酔前の状態に戻ります。治療後少し休んでいただいてから帰宅していただけるよう配慮しています。多少ふらつくことがありますので、静脈内鎮静法を希望される方は、手術当日、自転車やお車での来院は控えてください。

このような方におすすめ

  • 歯科医院での治療が怖いという方
  • 糖尿病や高血圧など、全身疾患をおもちの方
  • 多くのインプラントを埋入する予定の方

より精確な治療のための
シミュレーション

Simulation

より精確な治療のためのシミュレーション

インプラントを埋入する手術では、顎骨の中にある血管や神経といった組織を傷つけないことが大切です。こうしたリスクを抑える手術を提供できるように努めています。
安全性に配慮した治療を行なうため、歯科用CTを使う検査によってインプラントを埋入する位置や角度などを、コンピュターによりシミュレーションします。データの分析を事前にしっかり行なうことで、リスクの少ないインプラント埋入治療ができるようになります。 シミュレーションの様子は患者さまと一緒にモニターを使って確認し、詳しくご説明します。どのような手術を行なうのか理解できるので、安心して治療に臨めます。

綿密なカウンセリングと
徹底した検査・診断・評価

Counseling

綿密なカウンセリングと徹底した検査・診断・評価

患者さまへのカウンセリングや治療に関するご説明、それに検査を重視しています。当院は医科を併設しており、医学的な視点からお口の中や全身の健康状態をチェックできます。インプラント埋入治療においては、全身疾患をおもちの場合は治療を見送るべきケースもあります。当院では全身疾患の有無やインプラントを埋入する顎骨の状態などについて、医院独自の基準でランク付けをして判定しています。その結果、インプラントを埋入しない方がよいと判断された場合はしっかりとお伝えします。インプラント埋入治療は、本当にその恩恵を受けられる方にのみおすすめしていますので、安心してカウンセリングにお越しください。

インプラント埋入治療にともなう一般的なリスク・副作用
  • 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
  • 高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗しょう症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
  • 手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
  • 手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
  • 手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。
  • 手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
  • インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
  • 毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。
X-ガイド(手術用ナビゲーションユニット)を用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用
  • 薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された機器であり、インプラント治療を行なう工程で使用します。
  • この機器を使用して行なうインプラント埋入治療は、機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 手術中にドリルの位置をリアルタイムに追跡します。インプラントの埋入方向、角度、深さの精度と正確性を向上させられます。
  • 対象とするインプラントの治療計画は、DTXスタジオインプラント(旧ノーベルクリニシャン インプラント用治療計画支援プログラム)で行なったものに基づきます。
  • 低侵襲での治療が可能ですが、術後に腫れや痛みが現れることがあります。
麻酔薬の使用にともなう一般的なリスク・副作用
  • 歯肉に塗布する表面麻酔や、一般的な歯科治療で歯肉に注入する浸潤麻酔は保険診療となります。インプラントによる治療などの自費診療(保険適用外)で笑気吸入鎮静法、静脈内鎮静法、全身麻酔を行なう場合は自費診療となり、保険診療よりも高額になります。保険診療となった場合も、高額になることがあります。これらの麻酔法を保険診療で行なうには治療内容など条件がありますので、詳細は歯科医師にご確認ください。
  • 表面麻酔薬の使用により、じんましんやむくみなどを発症することがあります。
  • 浸潤麻酔の使用により、アドレナリンの影響で血圧上昇や動悸などを発症することがあります。高血圧症や心臓疾患のある方は注意が必要なので、事前にお申し出ください。
  • 笑気吸入鎮静法の実施により、ごくまれに効果が切れたあとの吐き気や嘔吐、末梢神経障害が現れることがあります。
  • 静脈内鎮静法の実施により、薬剤による影響や全身疾患との関連から重篤な副作用を引き起こすことがあります。持病のある方は注意が必要なので、事前にお申し出ください。
  • 全身麻酔により、吐き気や嘔吐、肺炎、アナフィラキシーショック、悪性高熱症などを発症することがあります。また、誤嚥性肺炎を起こすことがあるため、治療前日24時以降は絶食いただいています。
  • そのほか、麻酔薬の影響ではなく緊張状態や麻酔注射時の疼痛により起こる脳貧血により、悪心、吐き気、手足の震え・痺れが起こることがあります。
  • 麻酔効果が切れるまで口の中の粘膜や唇の感覚が麻痺しているため、唇を噛んだりやけどなどをしないよう、食事は避けてください。
  • アルコールにより血流が良くなり、出血・腫れ・痛みが増してしまうことがあるため、飲酒は避けてください。